第16回 日本臨床医療福祉学会

学会長挨拶

川俣 貴一

この度、一般社団法人日本臨床医療福祉学会第16回年次学術集会を2018年9月6日(木)、7日(金)に国立オリンピック記念青少年総合センター(東京・代々木)で開催させていただきます。教室員一同、大変光栄に存じます。

本学会は、未曾有の高齢化社会を見通しそのような状況下でも社会を力強く発展させるために、チーム医療・福祉の重要性を提唱しながら神経疾患に対する国民の理解や従事者の認識の向上に貢献することを目的に、「日本神経疾患医療福祉従事者協議会」として2002年10月にスタートしました。その後発展を遂げ、2013年7月に「一般社団法人 日本臨床医療福祉学会」として設立され現在に至ります。本学会は協議会の時代から、医療・福祉・保健・介護などに関して多職種にて特に神経疾患に関して情報交換を行うという極めて有意義な役割を果たして参りました。

2018年度の学術集会ではテーマを「臨床医療の社会福祉貢献~最前線現場から未来へ~」とさせていただきました。2025年問題をはじめ日本は人類史上経験したことがない高齢化へと進むわけでございますが、その中でわれわれ医療人がどのように・どのくらい社会貢献ができるのか、それを遂行するための問題点は何なのか、などを明確にする場となることを目指します。また、われわれ脳神経外科医は急性期医療に従事することが多く、福祉の最前線現場でどのようなことが行われているのか改めて認識し更にそれを将来展望に結び付けていきたいという思いから、このような副題をつけさせていただきました。これらのテーマならびに副題に沿って医療・福祉現場を第一主義とする学術プログラムを企画致します。

都心ではございますが通常の医学学術集会では余り利用されたことのない緑多き国立オリンピック記念青少年総合センターに、多数の会員の皆様をお迎えして共に学べることを心より願っております。何卒ご協力とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

第16回日本臨床医療福祉学会

学会長 川俣 貴一

東京女子医科大学脳神経外科学講座 教授・講座主任